子どもの権利条例づくり

〝チャイルドラインがなぜ、子どもの権利条例づくりをすすめるの?”

子ども

それは、電話から聴こえてくる子ども達の声からです。たとえば、「死にたい」という気持ちを訴える電話が入ってきます。子ども達は常にプレッシャーを受け、親を含む大人の期待に添おうとしています。ありのままの自己の存在意義を認めにくい状況があります。まさに子どもの主体が侵されているということです。
私たちは子どもを保護され導かれる人としてではなく独立した一人の人、主体としてとらえています。そして、その考え方が子ども達にとって必要だと思っているからです。

〝子ども主体ってどういうこと?!″

携帯電話

「どうしたらいい?」電話をかけてくる子ども達の多くは答えだけを求めて待っています。日常生活で子ども達は自己判断するための情報をシャットアウトされていることが多く、「どうしたい?」と聞かれて育っていない結果です。「子どものためだから」といって大人が勝手に子どもに関わることを決めてしまったり、子どもが権利を主張するとますます「わがままになるのでは」など、子どもを権利の主体としてとらえていない見方の人が多いです。主体が保障されたとき、人間は輝けます。

〝子どもの権利は守られていると思いますか?″

「今、OOにいるんだけれど、何処か行けるところはありませんか」という電話がかかってきます。経済的な不安を抱える子どもからの電話だったり、親との様々なトラブルを抱えての電話だったりもします。子ども自身の人権が守られていないことがわかります。
チャイルドラインは子どもの力を信じ、子どもを主体とする「子育ち」の理念で進めています。そこから地域の子ども支援に関わる行政、NPO、企業等の団体がバラバラではなく子どもの権利に取り組むパートナーとなって子ども支援のネットワークづくりが必要だと提案してきました。また、受け止めた子どもの声を年次報告などを通して社会に発信し、市民の子ども観、子どもに関わる施策や事業、制度の転換へと踏み出そうとしています。

〝三重県の子どもの権利条例づくりは?″

三重県では名張市子ども条例(2007年4月)、三重県子ども条例(2011年4月)をはじめ、東員町で制定された子どもの権利条例(2015年6月)は、子ども施策の方向性を指し示すものとなります。チャイルドラインMIEネットワークでは、三重県内全ての市町に子どもの権利条例を制定する取り組みを進めたいと思っています。